主催者です。
2026年度の日野サンタマラソン開催を見送ることにしました。
毎年楽しみにしてくださっていた市民の方、スタッフチームのみなさま、各所の関係者のみなさまには申し訳ありませんが1月の段階では『2026年大会は開催見送り』とさせていただきます。
理由としては1つではありませんし、誰かとケンカしたわけでもありません。市役所の窓口の方もとても良くしてくれますし、不満は一切ありません。でも日野市という自治体のシステムには不満が少しあります笑。
見送りの理由1、日曜日開催が実現しなかった
大きな要因の1つとなっているのが『日曜日開催』が実現しなかったこと。
マラソン大会の性質上、いやどんなイベントでも参加者を集めることが全てと言っても過言ではないくらいイベントは『集客が全て』です。もちろん企画の良し悪しはあれど、土曜開催と日曜開催では日曜日の開催の方が参加率は上がりますし、何より前日準備などもとても楽になります。
大会の開催にあたっては、多摩市での実績があったものの、日野市においては『誰!?』みたいなところからスタートする形でしたが、快く受け入れていいただきました。3年間やりたいようにやらせていただいたり、市役所や体育協会、陸上競技場の方々などとても良くしていただきました。
行政窓口や関係各所の全ての方々に不満がないことと、受け入れていただきとても感謝しています。他の団体が毎年やってきたイベントなどを政治力などを使って押し除けてまでやりたいとは思いません。
見送りの理由2、行政区の違い・リスクに対する対価の考え方
日野市で管理する『陸上競技場』でイベントを行うという性質上、また日野市やさまざまな団体から後援名義をいただきイベントを行うことで大会に信用力が生まれますが、収支報告書の提出が義務付けられる上に、『利益は出さないように』と言われます。
我々もチャリティを目的としてイベントを行なっているので利益を求めているわけではありません。しかしながら800人規模のスポーツイベントの企画・運営・予算管理・広告宣伝・報告・備品管理・挨拶まわりなど全てにおいてボランティアで行うのは、よっぽど時間に余裕がなければできません。
1年目、2年目などは自分の可処分時間にまだ余裕がありましたが、これ以上は難しいという状況になりました。
別の行政区で行なっているイベントについては収支報告書を求められることもありませんし、『街を盛り上げていただきありがとうございます』というメッセージをいただくとともに、しっかりと仕事として成り立たせられることができます。
参加者の皆さまからお預かりする参加費を運用して行うのがマラソン大会の運営になりますが、サンタマラソンくらいの小規模イベントでも毎年100万円以上のポケットマネーを先行投資して行い、参加者の人数が損益分岐点に達するかどうかまでドキドキし(経験があるのでもちろん赤字は出しませんが)時に仕事の時間を削って色々対応する。というリスクに対しての対価が得られない行政区でやるのは事実上限界というのが現実です。
この対価は単純なお金ではなく『盛り上げるための投資』のことを指します。めちゃくちゃ盛り上がるなら短期的には赤字でも我慢できるしイベンターはけっこうハッピーです。
今後のサンタマラソンはどうなるのか?
多分初めてサンタマラソンを行ったのは26歳か27歳くらいの時だったと思います。時にコロナがあったりライフステージの変化があったりで中止したりすることもありました。
今後のサンタマラソンについては必要としてくれる自治体があればそちらで、特になければ事業整理という形で行こうと思います。
多くのコンテンツが無料で提供されている時代において、『お金を払ってでも参加したくなるイベントが自分の住んでいる地域にある』ということが、それなりに貴重で尊いことだと思っているのは私だけかもしれませんが、続けるための仕組みがない行政区では続かないのが現状です。
これは『日野市が悪い』ということは一切なく、これまでのシステムで出会ってきていないだけなのかなとも思います。
私の大会に顔を出す政治家のみなさんはみんなこう言います。
『サンタマラソンを応援しています』と。
しかし、このイベントの収支は?どうやって続けられるんだろう?そんなことを考えて声をかけてくれた人はいなかったなと思います。
お金が動かなきゃイベントは盛り上がらない
日野サンタマラソン以外にも私はイベントを行なっていますが、ある程度利益が出せるとわかれば、イベンターという生き物は見込み利益を『楽しませる』ことにぶっ込むことができます(汚い言葉ですみません)。
例えばイベントに芸能人やインフルエンサーさんを呼んだり、サンタマラソンでも過去にはオリンピック選手を呼んだり、使い捨てで20万円もするレッドカーペットを毎年敷いたり、『楽しそう!』がビジュアル化することにはとにかく予算を突っ込んできました。だからイベントで利益が出るようになるまで3〜4回(年)をかけて、まずは最大限楽しませることに全振りできます。
『公共の場をお借りして利益を出す』は自治体によって考え方が分かれると思いますが、東京マラソンなど東京都は思いっきり優遇していると言えるでしょう。これが市町村くらいの単位になると急にできる自治体とできない自治体が分かれてくる。
この正体は『何か問題が起きた時のリスクを受け止めるトップの覚悟』だと思います。
例えば青梅マラソンがある青梅市や、夢街道駅伝などがある八王子市など、自治体がイベントに寛容で前向きなエリアだと、イベンターものびのびと『どう盛り上げるか』についてを考えることができます。どちらの自治体もなんか上の方にいる人たちは問題が起きてもねじ込みそうなパワーがありそうに私には映ります。それがいいか悪いかは別として、盛り上がっている町とそうじゃない町にはトップの覚悟が違うなぁと思わざるを得ません。もちろん小池さん率いる東京都も。
そんなこんなでお金が動くイベントじゃなければ盛り上がらないのが現状、本来的には盛り上げるだけ盛り上げて収益を上げた後にチャリティは余裕を持って盛大にやるという順番が本当の姿かなと思います。この来年に利益をぶっ込むシステムがないとイベンター的には相当面白くないなぁと思います。
結論:実力不足でした
4年前、日野市で事業をスタートし、翌年時間が少しあったので始めた日野サンタマラソンですが、続けるための実力がありませんでした。
もちろん時に政治家の方にもご協力いただいたり、ロビー活動的なことも行いましたが、この地で続けられるための実力はなかったなと思います。
『もう少し頑張ったら?』という声も聞こえてきそうなところではありますが、自分はけっこう頑張ったつもりでいるし、場所を変えるだけで応援してくれる自治体があることも事実(サンタマラソンは分かりませんが)。自分が住む町が盛り上がったらいいなと思って13年やってきましたが、どうせやるならオフィシャルに応援してもらえる場所でやりたい。それが本音かなと思います。
日野市はもうすぐ市議会議員選挙
さて、このブログを書いたのには1つ理由があります。
友人知人がたくさん出ている市議会議員選挙ですが、特定の誰かを応援することはないし、誰が当選しても別に世の中そんなに変わらないと思っています。急に議員になったからといっていきなりシステムや町の方針を変えられる人はいないので、期待も全くしていません。
しかしながら我々がやりたいと思わない職を委任するわけですから、実力はともかく誰かに1票を投じなければなりません。
この地味でいまだに新撰組のアピールしかできない日野市に対して少しでも疑問を持ち、若者が地元を自慢できるようなイメージを作るコンテンツを応援し、時に汗をかき、『楽しそう!面白そう!』にコミットしリソースをぶっ込める人がでてくることを望みつつ、この盛り上がらないシステムにも疑問と覚悟を持って取り組む人がいたら応援したいなと思います。
今のところいません笑😇
終わりに
私は別に日野市が嫌いになったわけでもありませんし、今後も仲間が作る日野市のイベントには最大限協力していこうと思っています。
石の上にも3年という言葉のとおり、3年やってみましたがシステムや体制は変わりませんでした。3年変わらないものは今後も変わらないでしょう。多摩市は7年間変わりませんでした笑。
まだ正式にやらないと決めたわけではありませんが、今のところ2026年の日野サンタマラソンは開催見送りとさせていただきます。ご理解ください。

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